広告に出てくる成分名で全成分表示を検索しても、そのままでは見つからないことがある。呼び方が途中で変わっているためである。どこで呼び方が変わるのかを、順を追って確かめる。
広告の成分名と全成分表示は別ものである
化粧品は使われている成分をすべて全成分表示として記載する決まりになっている。記載順は分量の多い順と、厚生労働省「化粧品の全成分表示の表示方法等について」(平成13年3月6日 医薬監麻発第220号・医薬審発第163号)で定められている。
一方、広告で強調される成分名は商標名であることがある。商標名は全成分表示に載る名前(表示名)とは別の呼び方になっている場合がある。そのため広告に出てくる成分名で全成分表示を探しても、そのままでは見つからないことがある。
レチベイビーの例で確かめる
銀座ハリッチ公式オンラインストアのレチベイビー商品ページには、説明文として「自然由来の藻類から生まれた注目の整肌成分『アルガクティブ レチナート®』を5%高濃度配合」と書かれている。
同じ公式ページの全成分表示を確認すると、水、グリセリン、プロパンジオールなど多数の成分名が並ぶ。しかしこの中に「アルガクティブ レチナート®」という名前はそのまま出てこない(2026年8月13日時点で確認)。
商標名と表示名は別ものである。商標名のまま全成分表示の中を探しても、一致する記載は見つからない。
どれが表示名にあたるかは推測しない
公式ページには、どの表示名が「アルガクティブ レチナート®」にあたるかは書かれていない。全成分表示に並ぶ成分名のうち、どれが対応するのかを名前の印象だけで決める根拠は無い。
たとえば「藻類由来だからこの成分だろう」のように、読者側で成分名を結びつけて断定することはしない。全成分表示に並ぶ個々の成分名について、効果の説明を行うこともしない。全成分表示は、あくまで成分名の一覧である。
「5%配合」は並び順から確認できない
全成分表示は分量の多い成分から順に並べる決まりになっている。そのため、リストの前のほうにある成分ほど配合量が多いと見当をつけたくなる。
ただし厚生労働省の通知では、1%以下の成分と着色剤は順不同でよいとされている。1%以下の成分どうしの間では、並び順と配合量の大小が対応しない。
そのため広告にある「5%配合」という数字を、全成分表示の並び順だけから特定することはできない。何番目に書かれているかを数えても、5%かどうかの裏付けにはならない。
使用時の注意と、点数の見方
公式の「ご使用上の注意」には、使用中に赤み、はれ、かゆみ、刺激、色抜け(白斑等)や黒ずみ等の異常が現れた場合は使用を中止し、皮フ科専門医等への相談をすすめる旨が書かれている。
使用したお肌に直射日光があたって同様の異常が現れた場合も、使用を中止し相談するとされている。乳幼児の手の届かないところに保管すること、開封後はなるべく早めに使うことも合わせて書かれている。
公式ページには自社のレビューが出ており、2026年8月13日時点で4.6・31件(5段階)となっている。これは自社サイトでの集計であり、母数や算出条件はサイトごとに異なる。他サイトの点数と単純に並べて比べることはしない。




