化粧品を選ぶとき、@cosmeやLIPSのクチコミ点数を比べる人は多い。だが点数の出し方はサイトごとに違い、同じ数字がそのまま同じ意味になるとは限らない。ここでは公開されている資料をもとに、点数を比べる前に確認しておきたい点を整理する。
点数を並べる前に、満点が違うことを知る
@cosmeの商品ページに出る「クチコミ評価」は、ヘルプの例文で★が7つ示されており、おすすめ度は7段階になっている。一方LIPSは5段階で、投稿の絞り込みも5.0から1.0までの5区分である。満点が違えば、同じ数字でも意味は同じにならない。
@cosmeとLIPSは集計の仕組みが違うだけであり、どちらが優れているかという話ではない。点数を並べて比べる前に、まず満点は何点かを確認するのが最初の一歩になる。
表示されている件数と、点数のもとになった件数は別
@cosmeヘルプ「商品ページの『クチコミ評価』は何ですか?」は、クチコミ評価の説明ページである。ここでは「みなさんに投稿いただいたクチコミのおすすめ度(★の数)から、平均を算出しています」と説明している。集計期間は2年で、2年以上クチコミのない商品は0と表示される。
一方、商品ページに出る「クチコミ件数」は全期間の件数であり、点数の計算に使われた件数とは別枠になっている。この2つを混同すると、表示されている件数分の評価がすべて点数に反映されていると誤解しやすい。
No46.ピュアRTセラムで数字を確かめてみる
@cosmeのNo46.ピュアRTセラムは、2026年8月13日時点でクチコミ評価5.3・クチコミ7件と表示されている。7件の投稿日を見ると、直近2年(2024年8月13日以降)に入るのは3件だけである。
この3件のおすすめ度は5・6・5で、平均は5.33。商品ページの表示5.3と一致する。表示件数7件がそのまま点数の母数ではないことが、この例から確認できる。
購入品か、提供品かの表示も見る
@cosmeは「@cosmeクチコミランキングに関する取り組み」で「全てのクチコミに『購入品』または、『モニター・プレゼント』を表示」と書いている。No46のクチコミ7件は、2026年8月13日時点ですべて『モニター・プレゼント』の表示だった。『購入品』の投稿は0件である。
LIPSも投稿時に「購入品」「提供品/提供元」の明示を必須項目にしている。どちらのサイトでも、この表示を見れば点数がどんな投稿の集まりかを確認できる。
LIPSは香りで商品が分かれ、点数の出し方も違う
LIPSではNo46が香りで「無香料」と「シトラスフローラル」に分かれて登録され、点数も件数も別々に付く。2026年8月13日時点で無香料は4.04・32件、シトラスフローラルは4.03・7件である。
LIPS「商品の評価点数について」は、点数が単純平均ではないと説明している。提供品と購入品の間に統計的な偏りがあれば検定して補正し、クチコミ数が少ない場合は信頼度を下げる仕組みだが、算出方法の詳細は非公開とされている。@cosmeの商品ページに出る「pt」もクチコミ評価とは別の総合ポイントで、算出方法は非公開になっている。
自分で確かめる3つのこと
点数を比べる前に、確かめておきたいことは3つある。まず満点は何点かを見る。@cosmeは7段階、LIPSは5段階など、サイトによって違う。
次に母数と集計期間を見る。表示されている件数と、点数のもとになった件数は同じとは限らない。
最後に購入品か提供品かの表示を見る。同じ点数でも、投稿の内訳は商品ごとに違う。




