ルテインと「機能性表示食品」の関係
ルテインは、機能性表示食品の機能性関与成分として届け出られている成分の一つだ。機能性表示食品は、食品表示基準に基づいて事業者が消費者庁に届け出る制度である。事業者自身が科学的根拠を評価し、表示しようとする機能性の文言を決めて届け出る仕組みだ。届け出られた内容は、消費者庁の届出情報検索で誰でも確認できる。
なぜ「目が良くなる」とは書けないのか
医薬品医療機器等法は、医薬品的な効能効果を食品に表示することを認めていない。「目が良くなる」という言い方は、視力の改善を連想させる医薬品的な表現にあたる。機能性表示食品の届出等に関するガイドラインは、事業者が届け出た表示以外の効果を書くことを認めていない。したがって「目が良くなる」は、届出表示としては成立しない言い方だ。
実際の届出表示はどう書かれているか
届出情報A157「ルテイン プロ」(株式会社わかさ生活)の届出表示は、次のように書かれている。「本品にはルテイン、ゼアキサンチンが含まれます。ルテイン、ゼアキサンチンには目の黄斑部の色素密度を上昇させることで、光の刺激を和らげ、コントラスト感度を改善するため、目の調子を整えることが報告されています。」ここで使われているのは「〜ことが報告されています」という表現であり、研究結果を報告として紹介する形式である。「目の調子を整える」やコントラスト感度の改善という内容も、断定ではなく報告の紹介として書かれている。
ゼアキサンチンと組で届け出られることが多い理由
A157では、機能性関与成分名の欄にルテインとゼアキサンチンの両方が記載されている。一方で、届出情報A102「メラックス」(八幡物産株式会社)や届出情報A55「ネイチャーメイド ルテイン」(大塚製薬株式会社)のように、ルテイン単独で届け出られている例もある。組み合わせは必須ではなく、事業者が選んだ成分構成によって異なる。成分の組み合わせが変われば、届出表示の文言も変わる場合がある。
購入前に読者が確認できること
商品を選ぶときは、消費者庁の届出情報検索で届出番号を入力すれば、届出表示そのものを確認できる。パッケージやうたい文句に書かれていても、届出表示に含まれていない効果を期待しないほうがよい。「〜ことが報告されています」という表現は、断定ではなく研究の報告を紹介するものであることを踏まえて読むとよい。




