美容・サプリを制度から確かめるメディア

葛の花イソフラボン、届出表示の範囲を読む

機能性表示食品(届出番号 B381)成分を知る本記事にはプロモーション(広告)が含まれます公開 2026年8月11日/更新 2026年8月11日
細かい葉の茂った枝
目次(5項目)
葛の花由来イソフラボンの届出213件のうち202件が「肥満気味な方」という対象の限定を届出表示の中に持っていることを示した図。

機能性表示食品の届出表示は、成分の説明とあわせて対象者や機能を細かく定めている。パッケージだけを見ていると、その範囲を見落としやすい。ここでは葛の花由来イソフラボンを機能性関与成分とする届出を例に、届出表示の読み方を確認する。

機能性表示食品とはどんな制度か

機能性表示食品は、事業者が消費者庁に届け出ることで、食品表示基準に基づき機能性を表示できる食品表示の区分の一つである。国が個別に審査する特定保健用食品とは異なり、事業者の責任で届け出る仕組みになっている。

届け出られた内容は、消費者庁の届出情報検索で誰でも確認できる。商品名や届出番号から検索すれば、機能性関与成分名や表示しようとする機能性の文言を見ることができる。

機能性表示食品は医薬品ではないため、医薬品医療機器等法が定める医薬品的な効能効果に当たる表現は書けない。届出表示は、あくまで食品としての機能性の範囲にとどまる。

葛の花由来イソフラボンの届出表示を実例で読む

届出情報B381「葛の花イソフラボン青汁」の届出表示は、次の通りである。

「本品には、葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)が含まれます。葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)には、肥満気味な方の、体重やお腹の脂肪(内臓脂肪と皮下脂肪)やウエスト周囲径を減らすのを助ける機能があることが報告されています。肥満気味な方、BMIが高めの方、お腹の脂肪が気になる方、ウエスト周囲径が気になる方に適した食品です。」

機能性関与成分名は「葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)」である。対象となる部位は、体重・お腹の脂肪(内臓脂肪と皮下脂肪)・ウエスト周囲径の三つと読み取れる。

「減らす」ではなく「報告されています」と書かれている理由

B381の届出表示は「減らすのを助ける機能があることが報告されています」という形になっている。「減らす」と言い切らず、研究結果として「報告されています」と紹介する形式である。

この形式は、届出表示が特定の研究結果を紹介するものであって、効果を断定する表現ではないことを示している。

この文言を、商品や広告で「減らす」と言い切る表現に書き換えると、届出表示そのものとは異なる表現になる。景品表示法は、実際より著しく優れていると誤認させる優良誤認表示などを扱う制度であり、届出表示の文言を正確に読み、広告の表現と比べる視点が必要になる。

対象は「肥満気味な方」に限定されている

B381の届出表示には、対象者について「肥満気味な方、BMIが高めの方、お腹の脂肪が気になる方、ウエスト周囲径が気になる方に適した食品です」と記載されている。届出情報H900「Oi gurt(オイグルト)」の届出表示でも、対象は同じく「肥満気味な方」とされている。

この機能性は、すべての人に当てはまる報告ではなく、対象者を限定した範囲での報告である。自分がBMIの高さやお腹の脂肪、ウエスト周囲径のいずれかに当てはまるかどうかを、購入前に確認する視点が求められる。

購入前に届出表示を自分で確かめる方法

商品のパッケージには届出番号が記載されている。この番号を消費者庁の届出情報検索に入力すれば、届出者が消費者庁に提出した表示内容を確認できる。

確認する際は、まず機能性関与成分名を照合し、次に表示しようとする機能性の文言を読む。届出情報H182「キリン iMUSE(イミューズ) 免疫ケア・内臓脂肪ダウン」のように複数の成分を含む商品では、成分ごとに届出表示が分かれて記載されている場合もあるため、どの成分に対する表示かをあわせて確認する必要がある。

最後に、広告やパッケージのうたい文句が、届出情報検索で確認した届出表示の文言と一致しているかを比べる。表現が言い換えられ、断定的になっていないかを見ることが、購入前の判断材料になる。

葛の花由来イソフラボンの届出213件のうち販売中と記録されているのが54件で、届出があることと今売っていることが別であることを示した図。

実際の商品で確かめた記事

ここで書いた見方を、実在の商品1つに当てはめて、効能の範囲・価格・解約の条件まで確かめた記事があります。

REGLAGE No46.ピュアRTセラムを買う前に

REGLAGE No46.ピュアRTセラムは化粧品に区分される美容液である。内容量と使い切り日数、2回目以降の価格と回数の条件を確認できる。

出典

  • 消費者庁 機能性表示食品 届出情報 B381「葛の花イソフラボン青汁」
  • 消費者庁 機能性表示食品 届出情報検索
  • 消費者庁 機能性表示食品の届出等に関するガイドライン
  • 食品表示基準(内閣府令)
  • 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(医薬品医療機器等法)
  • 不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)

この記事は一般的な情報の提供を目的としています。効果や安全性には個人差があります。 体調や持病、服用中の薬について不安がある場合は、医師または薬剤師にご相談ください。

記事の作成体制は 運営者情報 に記載しています。

きれいベース編集部

NEXT

次に読む

レチノールでも化粧品の効能は56項目まで化粧品の全成分表示に成分名が載っていても、効能の範囲は成分では決まらない。56項目の仕組みと小ジワ表示に試験が要る理由を解説する。有効成分という言葉、化粧品には無い理由化粧品と医薬部外品で「有効成分」という言葉の使える側が違う理由と、書ける効能が成分名ではなく区分で決まる仕組みを整理する。全成分表示の読み方も解説する。GABAの届出表示は商品によって違うGABAを含む機能性表示食品には、血圧・ストレスなど複数の届出表示がある。実際の届出情報を基に、成分名でなく届出表示を確認する見方を説明する。